基本情報
代表者 | 藤本 靖之 |
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牛舎 | つなぎ牛舎 |
頭数 | 搾乳牛40頭、育成牛他35頭 |
牧場所在 | 千歳市 |
隅々まで目の行き届く家族経営ならではの安心感で、
絶対的な自信の高品質牛乳を毎日提供!
靖之さんで三代目となるふじもと牧場は、戦後、山口県から移り住んだ靖之さんの祖父が牛、豚、馬各1頭を飼い始めたことからスタート。今では母牛40頭を含め、全75頭を飼育する規模にまで拡大しています。
牛は家族同然
家業である酪農に携わってから20年超になる靖之さんの悩みは、長期間家を空けられないこと。牛の近くで生活し、牛の成長を見守りながら牛乳を生産する酪農には、当然のことながら完全な休日はありません。ましてや75頭もの生き物を管理するとなれば、日々、状況はさまざまに変化します。以前も一泊の温泉旅行先に状況変化を知らせる連絡が入り、慌てて帰宅したこともあったそうで、「旅行できてもせいぜい2泊が限度かな」と笑います。
ただ、こうした環境も「牛は生活の一部」という靖之さんにとってはあたりまえのことで、祖父母の時代には牛舎の2階に部屋があったというほど、牛は寝食を共にする家族同然の存在です。
その存在の大きさは、現在では一般的に個別番号管理されているそれぞれの牛にも、こちらの牧場ではれっきとした名前をつけていることからもわかります。ヨーロッパが発祥のホルスタイン種なだけに洋風の名前がつけられていますが、「名前を呼ぶと、ちゃんとこちらを向くんだよ」と愛着もひとしお。人間よりもデリケートな生き物とされる牛、一頭一頭の状況に応じた飼育で最大限の愛情を注いでいます。
徹底した個別管理で高品質の出荷を実現
家族経営のふじもと牧場では、限られた労働力を有効活用するために「つなぎ牛舎」形式を取り入れています。牛を個別に繋ぎ止めて飼育するスタイルで、それぞれの牛の健康観察や管理がしやすく、全体に目が届きやすいメリットがあります。
サツラクでは、毎日の出荷毎に全戸対象に乳質検査を実施。そのデータは毎日メールで生産者にフィードバックされ、品質の変化が一目瞭然となるため、靖之さんも日々、重視しています。
サツラクでは、毎日の出荷毎に全戸対象に乳質検査を実施。そのデータは毎日メールで生産者にフィードバックされ、品質の変化が一目瞭然となるため、靖之さんも日々、重視しています。
乳成分を左右する重要な要素は飼料ですが、ふじもと牧場では細かな飼料設計に基づいた管理を徹底していることから、毎日出荷している約1トンの牛乳は高い評価を受けており、「品質管理は間違いない」と胸を張っています。
生産現場を知ってもらうために
ふじもと牧場には毎年、数人の中・高校生が短期滞在にやって来ます。地元の観光連盟が主導している「ファームステイ」による受け入れで、主に本州からの修学旅行生が酪農体験に訪れるものです。
牛乳は毎日飲んでいても、その生産現場の様子を見るのは初めてという生徒がほとんど。本格的な研修ではなく、あくまでも体験レベルの参加ですが、生き物相手の仕事なだけに、感動だけではなく大変な苦労や大きな驚きを知ってもらうケースが多いといいます。
牛乳は毎日飲んでいても、その生産現場の様子を見るのは初めてという生徒がほとんど。本格的な研修ではなく、あくまでも体験レベルの参加ですが、生き物相手の仕事なだけに、感動だけではなく大変な苦労や大きな驚きを知ってもらうケースが多いといいます。
「草むしりで使った軍手を記念に持って帰りたいという生徒さんもいて、こちらも新鮮な驚きをいただくこともあります」と靖之さん。あくまでも酪農に興味をもってもらうきっかけ作りになれば、と受け入れを開始したとのことですが、その想いは取り組みを通じて着実に広がっているようです。
靖之さんは、食に対する関心が高まれば高まるほど、“北海道産”というブランド価値はさらに高まるとの考えから、「安心・安全な食材の代名詞としての“北海道産”牛乳を継続して提供していけるよう、これまで積み重ねてきた経験値をさらに高めていく努力をあたりまえにコツコツと続けていきたいですね」と笑顔を見せてくれました。
靖之さんは、食に対する関心が高まれば高まるほど、“北海道産”というブランド価値はさらに高まるとの考えから、「安心・安全な食材の代名詞としての“北海道産”牛乳を継続して提供していけるよう、これまで積み重ねてきた経験値をさらに高めていく努力をあたりまえにコツコツと続けていきたいですね」と笑顔を見せてくれました。